麺王戦中継(?)ブログ

私がボナンザとの百番勝負に挑みます。

【自戦記】第2局振り返り

 こんにちは、やきそばです。
 今回も期間が空きましたが、振り返りをやっていきたいと思います。


1.手詰まり感のある作戦

 第1局自戦記にも書いた通り、中飛車を選択しました。しかし13手目△6四銀でいきなり困ります。
というのも、次の△6五銀がとても嫌な手に見えたんですね。そこでAperyに対応を聞いたところ、冷静に▲5七銀を推奨とのこと。
「それじゃあ左側の歩が守れないじゃないか!」と指してる途中は思っていたんですが、▲7八飛が見えてないんじゃ話になりません(´;ω;`)
実戦では▲6六歩を選択し、角道を止めた状態で駒組みを進めました。Bonanza穴熊に組み上げ、下図1の局面になりました。

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図1は△7三桂まで

2.手作りが見えない!

 本ブログを執筆するにあたって、Apery(WCSC25 斎藤七段との電王戦直後の選手権バージョン)を利用して棋譜解析をしています。今回の棋譜を解析させたところ、図の局面が1局を通してもっとも下手有利な場面だったそうです。ここをピークに形勢は悪化の一途を辿ることとなりました。
▲6五歩で銀をどかし、5筋の歩交換から7三の桂頭を狙う筋が提示されていました。と金づくりを狙う手順はとても魅力的で、ものすごく勉強になります。手が飽和していると感じていた私は実践で▲4七銀と木村美濃への組み替えを図りますが、この手がぬるく形勢を徐々に損ねていきます。

3.Bonanzaの軽やかな攻め

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図2は△7六桂まで

 図2は銀を歩で叩かれ、位置がずれたところで桂取りに歩をさらに打たれた局面。ここまでに角を犠牲になんとか敵陣まで駒を進めようとしてきた私ですが、無理攻めのツケを支払わされていきます。
図2から桂馬を取られてはいけないと▲6五桂、すかさずの△同金に驚きながらも▲同銀と金を取ります。
この時点での大雑把な駒割りを言えば角金交換。金を手に入れられたことで駒損が少し回復し、飛車さえ捌ければなんとかなりそうだというのが見立てでした。そこにBonanzaの決め手が出ます。強い方なら一目だと思います。
△7七歩成が軽快で痛い成り捨てでした。より正確に言えば、Aperyは取らずに▲7九金ならまだ互角と言っています。実際にはこの歩成りを手抜いて攻め急いだのが敗因となり、ほとんど守勢に転じることに。穴熊を崩しはしたものの、勝負としては良いところなく負けてしまいました。

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投了図は△2九銀まで


 全体として丁寧さに欠けた1局だったかと思います。具体的な反省点は、「穴熊対策のと金攻め構想を捨てずにきちんと読むべきだった」ということに尽きます。Bonanzaの指し手がきちんと意味を持っているのに対し、私は狙いがあやふやになっていました。狙いをもって指すということの重要性や、それを念頭に置いた思考の必要性を学ぶことができていれば・・・いいなぁ・・・。

 第3局を近日中に指すことになると思います。戦型選択は悩むところですが、いずれにしても丁寧さを忘れないように頑張ります。