麺王戦中継(?)ブログ

私がボナンザとの百番勝負に挑みます。

【自戦記】第1局振り返り

こんにちは。やきそばです。
遅くなってしまいましたが、第1局の振り返りをしていきます。
具体的な棋譜は下に表示してありますので、そちらを参照していただければと思います。
(文字化けの場合は切り替え箇所があるのでご利用下さい)




1.Bonanzaの長考

注目の初手は△6二銀。定跡が入っているのでしょうか、1秒も使わずに指されて驚きました。
そのまま▲7六歩にすぐ△5四歩。初戦は慣れた形で指そうと▲7八飛と三間飛車に構えました。
するとBonanzaが長考に沈みます。次の△4二玉に7分25秒の消費。定跡が無い場合は序盤から考えるだろうと思っていましたが、24やウォーズでの時間設定に慣れている私にとっては物凄く長い7分半でした。
Bonanzaはその後金銀を左右に配置しながら穴熊囲いを組み、私は石田流に構えました。


2.捌けない二枚落ち

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図1は△5三銀まで

図1は敵陣突破を目指した中盤戦。
ここで▲6四歩△同銀▲6六飛と考えていましたが、▲8五桂で金を狙う手が嫌なのではと思い▲6四歩~▲8五歩を決行しました。
しかし普通に△6三金と寄られて桂馬が狙われる展開になってしまいました。
その後は無理気味に角を使い、角桂両取りを食らいつつ馬を作ります。

1,2年ほど前に参加したネット上の将棋大会で、二枚落ちで教えて頂いたことがありましたが、そのときに「捌きを目指す振り飛車は、駒落ちには向いてないよ。」という趣旨のことを言われたのを思い出しました。もちろん1つの意見にすぎないのですが、言われてみれば居飛車の方が攻めやすそうな気がします。それでも石田流ならわかりやすく攻める手を作れそうと考えていたのですが、なかなかうまくは行かないもんだなぁ。


3.過剰な受けと成り捨ての見落とし

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図2は△6六桂まで

馬を基点にと金を作り、優勢を確保していた図の局面。次に▲5三と△同銀▲同馬が金取りで良いというところでしたが、金を取られて△5一金と馬を捕獲される前提で▲6七銀と受けに回ります。そのまま△7八歩成▲同銀△5八桂成▲同金△5一金と読み通りの展開。
Aperyさんによると、ここで▲5一同馬と食いちぎるような手が良いそうですが、私はこのとき
「同じ角金交換なら、相手に取ってもらう△5二金▲同との展開を選び、銀に当てて飛車成りを狙おう」
と考え、▲6九銀(△8八角などを防いだつもり)としました。

雲行きが怪しくなったのはそこからです。
△7三桂~△6五桂と、金を丁度いい足場にしながら桂馬がぐんぐん跳ねてくるではありませんか!
飛車は捌けず、それどころか△7七桂成の危機まで発生して私は▲7八銀と戻してしまいます。それが下の図3です。


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図3は▲7八銀まで

ここでやっと△5二金▲同と△7九角。△5七桂成という成り捨ての筋があるのですが、▲6九銀で十分だということに気づきませんでした。
直前まで△7七桂成を怖がっていたのが原因で、△7七桂成のときの▲6三飛成が見えていませんでした。
そこで私は「角打ちは怖いけど飛車角交換ならむしろさばける。穴熊の銀にと金が当たってるなら、剥がしてしまえ!」と▲4二と△同金▲6一歩成。
その時点でのAperyの評価値は+600程度で、まだ下手よしではあるのですが、+2000台からじわじわとここまで下がるあたりが私の棋力なんだと痛感します。
それでも穴熊の薄さを言い訳に、私は▲6二飛成と勝負を仕掛けました。


4.余して「粘り勝ち」

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図4は▲7二竜まで

そこからは、上手の馬の位置が悪いことに付け入って攻めていくことができました。
主な反省点としては図の▲7二龍が挙げられます。相手の金に当てる意味でしたが特にメリットはありませんでした。龍の位置が悪くなるような金取りを見せるくらいなら▲5二龍として、「▲4一と」が実現した際にヒモがついている状態を目指すべきでした。
実戦でも▲7二竜の形が祟って▲4一とを諦め、▲4一金と重い手を選択しています。

大駒の枚数それ自体が少ない状況下で、穴熊を攻めるのが非常に難しかったです。確実に確実にと時間をかけて何とか詰ますことができました。
Aperyの評価値だけを見れば、優勢を続けて余して勝ったようにも見えるのですが、守りに守って粘り勝ちしたときと同じような感覚でした。

二枚落ちからスタートした第1局は何とか勝利。丁寧に指していけば、大駒を持たない二枚落ちでは穴熊に対してはかなり戦えるのではないかというような気がしました。飛香落ちではどうなるかわかりませんが・・・。
次は中飛車で指していこうと思います。石田流vs二枚落ち穴熊ばかりを繰り返しても面白味に欠けそうです。
もちろん、負けが込めば連採するつもりではありますが!!

では、このあたりで失礼致します。